検査
橋本病はびまん性甲状腺腫(甲状腺全体のはれがあること)と、甲状腺に対する自己抗体が存在することによって診断します。同時に甲状腺ホルモン値を測定し治療が必要かどうかを確認します。
血液検査
- (1)甲状腺機能検査
- 血液中の甲状腺ホルモン(FT3、FT4)濃度と甲状腺刺激ホルモン(TSH)の測定をします。そのバランスによって甲状腺機能が正常なのか低下しているのかを判断します。
- (2)抗甲状腺抗体
- 甲状腺に対する自己抗体である抗サイログロブリン抗体(TgAb)、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)の有無を確認します。
- (3)一般検査で影響がでるもの
- 甲状腺ホルモン値が低い状態が続くと、血中コレステロール値が高くなることがあります。
超音波検査
甲状腺がはれているかどうか、腫瘍の合併がないかどうか確認するために行います。
穿刺吸引細胞診検査
橋本病の診断で行うことはほとんどありません。しかし、悪性リンパ腫をはじめ腫瘍を合併している場合には行うことがあります。