骨密度検査は骨粗しょう症の診断目的で行います。
骨粗しょう症とは、骨の内部の密度(骨量)が減少してもろくなり、骨折しやすくなった状態、あるいはすでに骨折を起こしている状態をいいます。骨量の減少は「骨を壊す(骨吸収)」と「骨を作る(骨形成)」作用のバランスが崩れることが原因となって起こります。
甲状腺疾患と骨粗しょう症の関係ですが、バセドウ病など甲状腺機能亢進症によって甲状腺ホルモンの高い状態が続くと、その甲状腺ホルモンの働きにより骨吸収が進み、骨粗しょう症をきたしやすいといわれています。また副甲状腺機能亢進症でも骨粗しょう症になります。副甲状腺から分泌されるホルモンは血液中のカルシウム濃度を一定にする役割があります。このホルモンが過剰に分泌されることにより血液中のカルシウム濃度が濃くなりその分、骨の密度が薄くなり骨粗しょう症をきたしやすいと言われています。
また閉経後の女性で骨粗しょう症が多いのは、女性ホルモンの減少により骨吸収が進むことが原因といわれています。